2020 年に向けて世界からの注目が高まる湘南の海から発信するソーシャル提案 『ハンディキャップなんて関係ない。みんなで海をあそびつくそう!』
障がい者がストレスなく楽しめるアウトドア・プログラム
「アクセシブル・フィールド・アクティビティ」が湘南・葉山一色海岸で“初始動”
「すべての人が共創する世界はバラエティでカラフルだ」を合言葉に、障がい者を持ったスタッフた ちのおもてなしとバリアフリー設備(トイレ&シャワー等)によって、障がい者・健常者の分け隔てなく、 すべてのひとに至福のひとときを提供する宿「GUEST HOUSE 彩り鎌倉」を運営する(株)i-link-u (アイリンクユー/神奈川県鎌倉市)、湘南・葉山の一色海岸で釣りやいろいろな海あそびを提案する新 感覚レンタル・ボート・ハウスの「一色」ボートを運営するサインランゲージ(株)一色ボート事業部(神奈 川県三浦郡葉山町)、「ヨガを、もっと自由に。」という理念のもと、ヨガのイベント&WEB サービスを提 供している YOGA BOX, LLC の三社が、それぞれの強みを活かしたコラボレーションによって、「アウ トドアのバリアフリー化」の実現に向けた大切な一歩を踏み出します。
障害や年齢、話す言語に限らずどのような方にも楽しめるレジャー活動A・F・A
車椅子のハンデキャップのある方は4名いらっしゃいました。理学療法士や臨床心理士の先生のサポート体制も整って総勢40名以上の方たちが参加しました!
A・F・A(アクセンシブル・フィールド・アクティビティ)湘南一色海岸で初始動!
4月1日葉山町一色海岸で開催されたA・F・A(アクセンシブル・フィールド・アクティビティ)とは『障害や年齢、話す言語に限らずどのような方にも楽しめるレジャー活動』というコンセプトを基にスタートした活動です。今回はデモンストレーションとして、ハンデキャップのある方がストレスなく楽しめるアウトドアのプログラムを試験的にお披露目しました。
3社協働でA・F・A(アクセンシブル・フィールド・アクティビティ)の取り組みを行っています
A・F・Aは3社の相乗効果を活かすダイナミックな計画
それぞれの会社が得意とする、『場づくり』『体験づくり』『機会づくり』が生んだA・F・Aは3つの会社が協力し合って取組んでいます。
<すべての人が共創する世界は、バラエティでカラフルだ>を合言葉に各地域に及ぶ活動でハンデキャップのある方の働き方や楽しみ方の既成概念を変えてきた先駆者的な会社。今年鎌倉市長谷エリアに【彩(いろどり)】と名付けられたゲストハウスも開業し海外の方やハンデキャップを持った方みんなが楽しめる場づくりを運営中です。
サンライズランゲージ株式会社 一色ボート事業部
葉山町一色海岸にてレンタルボートを始めマリンスポーツ全般に事業を拡大。さらにデザインや企画を手がけアパレル業界等への商品化も進めています。地元葉山町一色発信の総合アウトドアサービスブランドへと進化中!
今回はよりバリアフリーを目指して、服を着たままで楽しめるボートならではのマリンレジャーを提案しました。さまざまな体験づくりを広げる活動も行っているそうです。
YOGA BOX(ヨガ・ボックス)
ITを通して<ヨガを、もっと自由に。>をコンセプトに各地でヨガイベントを開催。
経営者の田中さんご自身がヨガの持つ大きな可能性の魅力にはまり、ヨガをもっと多くの方へ体験してもらう機会づくりを始め、ヨガを日常に近づけるために様々な取り組みを行っています。
ヨガのインストラクターの方へも多くの機会をつくりヨガの普及に努めていらっしゃいます。
またこの度動画配信サービスによるヨガプログラムもスタート予定とのこと。
プログラム
1.ヨガ体験
2.ボート体験
3.釣り体験(今回は風が強く中止になりました)
4.ヨガ体験
5.記念撮影
株式会社i-link-u取締役代表 高野 朋也さん
サンライズランゲージ株式会社 一色ボート事業部代表
斎藤 淳太
YOGA BOX(ヨガ・ボックス)
代表取締役 田中 翔 さん (右)
副代表 平井 勝彦さん (左)
今回のプログラムのヨガは2つの効果を感じることができるメニュー
一つ目は身体を温め体幹を鍛えてゆくことを感じられるヨガと、二つ目はリラックスをして自然とつながる瞑想のヨガということでした。
YOGA BOXのインストラクターはハンデキャップのある方でもできる上半身を使ったヨガで、とても自然に参加者をリードしていていました。
先ずは準備体操をしました
海に向かってみんなで身体を動かしていると周りの人と自然とつながってゆく感じがしました
上半身だけでできるヨガを行いました
一般的なボート
ハンデキャップのある方ように改良したボート
何度も検証し安全性、安心性を付け加えてゆきました
ボート体験
いよいよ海に出るためのレクチャーを受けます。
ハンデキャップのある方のために改良されたボートが紹介されました。
大きな工夫は3つ
イスの取り付けと、手すり兼テーブルの取り付け、そしておもりです。
この改良に当たって何度も試乗した車いすユーザーでドローン操縦者中野さんは、ボートに乗るのが最初はとても怖かったと言います。
何かにつかまるものがないと不安なこととや重量が軽いと波に揺られ身体が安定がしないことなどを伝えたそうです。
実際に今回の改良したボートに試乗した3名の車椅子の女性からは最初から不安な様子もなく、とてもスムーズに沖に出発しました。
戻ってきた彼女たちに感想をきくと、『遊園地の乗り物みたいでただただ楽しかった。ボートに乗ってデートしたい!』『スリルを味わったけど、全然怖くはなかった。』『波の揺れを感じられて自然と一体になった感じがして嬉しかった』などとてもキラキラした目で応えてくれました。
いよいよ出発です
心から楽しんでいるのが伝わってきました
昼食はヘルシーでマクロビオティックな食事が提供されていました
昼食は身体の中を浄化するマクロビ料理でヘルシーに
今回ご用意があった昼食は、豆や野菜を中心とする料理、海藻の酢のもの、雑穀米です。
発酵食のお味噌を絶妙に使った味付けは本当に野菜を美味しくし腸をきれいにしてくれた感じがしました。
旨みがたっぷりとしみ込んだ野菜はとても美味しかったです
瞑想のヨガを行いました
締めくくりののヨガは瞑想のヨガ
過ごした時間に感謝するように、自然を感じながら行う『瞑想のヨガ』を行いました。
参加者の心が落ち着いてゆくのが感じられてプログラムも穏やかな終わりを迎えています。
記念撮影は最高のロケーション
一色海岸の緑と海の美しい風景の中で今日の楽しかった気持ちを思い思いに表現しながら写真撮影を行いました。
今後のプログラムに生かすため、ヨガのインストラクターに感想をたずねられている車椅子ユーザーさん
A・F・A(アクセンシブル・フィールド・アクティビティ)の看板
一色海岸の丘に登って記念撮影
感想
今回のハンデキャップのある方も楽しめるプログラムはとてもストーリー性を感じさせるなめらかな流れで行われたと感じました。
車椅子の方がトイレに行くときや移動する時など数名の付き添いが必要になりますが、そういったサポートも楽しんで行っている様子がとてもいい感じでした。
全ての人がストレスなくストーリーの中で青春の1ページを過ごしているようでした。
■今後はこのプログラムをもっと広め、行政とも協力し合って充実したサービスを提供できるようにしてゆきたいと一色ボート事業代表斎藤さんはおっしゃっています。
■『どのような環境で生活している人にも、ヨガを体験してもらいたい』と発足したというYOGA BOXさんはとても充実した時間を過ごしているように見えました。
『なんの分け隔てもなく、喜びの共有を体感できる場を今後も作ってゆきたい』と話してくれて、今後へつながる手ごたえを感じられた様子でした。
■i-link-uの高野さんは『今はとてもみんなの笑顔をみていると良かったと思います。少し時間を置くといろいろと見えてくるかもしれないので、参加してくれた方にアンケ―トを取って検証したい』とのことでした。後日送られてきたアンケートにもハンデキャップの方への配慮だけではなく、素敵な時間にするための質問があったりと、とてもユニークでした。
最後にこんなポーズで締めくくり♪
人の温かな気持ちがたくさん感じられた半日でした。